人類の起源を考える③ドゴン族『シリウス・ミステリー』と『シュメール文明』の謎

http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51870791.html 【】人類の起源を考える③ドゴン族『シリウス・ミステリー』と『シュメール文明』の謎 より

今から約12年前の日本テレビの「特命リサーチ200X」という番組で、このシリウス・ミステリーとシュメール文明についての特集を見つけました。

(動画の概要)

1.シリウス・ミステリーについて

シリウス・ミステリーとは、人類学者グリオール博士がマリのドゴン族を15年かけて調査し、ドゴン族が持っている筈の無い天文学知識を持っていることを発見し、1950年に論文に発表した驚愕の内容。

■ドゴン族の長老が持っていた具体的な天文学的知識

①肉眼では見えない土星の輪を知っていた。

②肉眼で見えないシリウスBの存在を知っていた。

③シリウスBはシリウスAを50年かけて回る。

→ 正確な公転周期は49.8年で、0.2年の誤差であることが判明。

④シリウスBの外観は白い事

→ 白色矮星であることが判明している。

⑤シリウスBは非常に重たい金属で出来ている事。

→ 物質は不明であるが1cm3当たり1tという極めて重たい金属性

  で出来ている事が判明している。

■番組でのシリウス・ミステリーの結論は「文化の再解釈」

この番組では、外国から与えられた情報に対して、受け取った文化が新しい解釈を与えて大衆に普及する現象である可能性が高いとしている。

その理由としては1927年にイギリス物理学者エディントン博士が「物質界の性質」という書籍を出版、シリウスBについて詳しく解説していたおり、フランス語にも翻訳されていたため、マリを植民地として統治していたフランスから天文学の知識が伝わり、「文化の再解釈」が起きた可能性が高いと説明。(証拠が明確にあった訳ではない。)

2.シュメール文明について

5000年前のシュメール文明(チグリス/ユーフラテス川のメソポタミア文明)の遺跡から出土した数万にも及ぶ粘土版を解読した「(故)ゼカリア=シッチン氏」が登場し、驚くべきシュメール文明の知識について説明。

※ シュメール文明が現代に遺したものとして、時計の60進法、1週間を7日とする事、時間や月の単位である12という数字の単位があるとされています。

■代表的なシュメール文明の天文学知識

①太陽系、地球、月の起源について

太古の太陽系は以下の通りであったとしている。

  太陽—アプス

  水星—ムンム

  金星—ラハム

  火星—ラーム

  ティアマト ← 太古には地球は火星よりも外側にあったとしている

  木星—キシャル

  木星の衛星—ガガ

  土星—アンシャル

  天王星—アヌ

  海王星—エア

ニビルという天体が太陽系に迷い込み、木星にぶつかり、木星の衛星ガガが飛ばされて冥王星になった。

そして、ニビルがティアマトにぶつかって、ティアマトは現在の地球の位置に落ち着き、そして月が出来た。

その後、ニビルは太陽系の一部となり、現在も3600年の公転周期で太陽の周りを回っている。

②天王星と海王星の外観について

シュメール人は、肉眼では発見すら出来ない、天王星と海王星についての特徴についても粘土版に記録を残しており、天王星は「水に満ちた青い星」、海王星を「青緑色で湖沼に満ちた星」としていた。

※ ボイジャーが天王星の外観を初めて写したのは1986年、海王星の外観を初めて写したのは1989年で、見事に特徴をシュメール文明は捉えていた。

■番組での結論

1996年3月16日、NASAは地球に火星ほどの大きさの天体がぶつかって出来たとする「ジャイアント・インパクト説」を支持する内容を発表。この「ジャイアント・インパクト説」は正しそうであるが、発生した時期は、46億年前とされており、その事をシュメール人が知り得る事は不可能。

天体観測技術の発達によって、ニビルの存在を裏付ける情報も出てきている。冥王星にカロンという衛星を発見し、カロンの動きが自転軸が極端に傾いていることから、未知の惑星がぶつかって自転軸をずらしたのではないかという証明として、ゼカリア=シッチン氏の解読は正しいのではとしている。

また、当時発見されたばかりの1996TL66は800年の公転周期で回っている。(ニビルは3600年の公転周期らしいのでニビルとは違う?)

荒唐無稽ということで大半の学者から無視されているとしながらも、現代になっている分かりつつある事実との類似性があるため結論は不明としている。

(考察)

■ドゴン族の天文学知識が「文化の再解釈」とする結論への反論

この番組では述べられておりませんが、いろいろな文献を読むと、ドゴン族の長老の話には続きがあったようです。なんとシリウスC(ドゴン族の呼び名はエンメ・ヤ)という、現時点ではまだ発見できていない天体についても言及しています。

またドゴン族は、人体についても高い知識を持っており、血液が空気(酸素)を取り込んで、体内の臓器を循環していることや、赤血球と白血球の違いも知っていたというように、医学の知識も有していたようです。

長老の話では、シリウスC、そして両棲人ノンモについて、更に詳しく語っているようです。

長老:「古代の有る時期、シリウスCをめぐる惑星から、魚に良く似た姿の知性体(両棲人ノンモ)が地球を訪れ、まだ未開だった人類に様々な知識を授けて帰って行った。」

(ドゴン族の長老がが書いたとされるノンモの絵)

長老:「ノンモと呼ばれる両棲人の故郷ニャントロはシリウスCの周りを回る惑星である。つまりニャントロにとってシリウスCは、地球にとっての太陽のようなものだ。シリウスCは、ポトロ(シリウスB)よりも4倍も明るく、大きな楕円軌道を描いてシリウスAの周りを回っている。しかも、シリウスBとシリウスCの半径間の角度は常に90度。つまり、シリウスBとシリウスCは、同一周期で同じ方向に回っている。」

また、こういった不思議をいろいろ研究している並木伸一郎氏の『知の起源』では以下の様な事も書いてありました。

知の起源(抜粋):「ドゴン族の伝承によれば、ノンモは再び戻ってくる。その再来の日は「魚の日」と呼ばれる。再来の前兆は「新しい星の出現」、すなわち「10番目の月の星」の再出現であるという。そして、「10番目の月の星」の内部から、ノンモが箱船、すなわち着陸船で地球に降り立つという」

この「10番目の月の星」という言葉が、非常に気になります。シュメール文明を持たらしたとされる「ニビル」も第10番惑星と言われ、10番目であるから、「Planet X」とも言われています。

ついでに言うと、エジプト初代の王ナルメルのレリーフにも「ナマズ」のようなものが一緒に書かれています。

ナルメルとナマズのような何か(?)

もしかしたら、ドゴン族とエジプト文明にも何らかの関係性があるのかもしれません。

■シュメール文明(ゼカリア=シッチン氏の解釈)への考察

まずは月の起源について考察したいと思います。

早稲田大学の大槻氏が、年末のとある番組で「月の石は地球の石と何ら変わらなかった」と説明し、物議をかもした事を覚えております。

月の起源が地球であるとする「ジャイアント・インパクト説」が正しいのであれば、大槻氏の「月の石は地球の石と何ら変わらない」は当然のことなのかもしれません。

■惑星「ニビル」について

現時点ではここで太陽系第10番目の惑星と言われる「ニビル」は発見できていないようですが、天体観測技術が高まっても発見しにくい不思議な惑星があることも、分かってきているようです。

(参考ニュース)CNN: 炭よりも黒い暗黒の惑星、天文学者のチームが発見

このニュースでは、「主星が放つ光の99%を吸収してしまう炭よりも黒い惑星を天文学者らが発見した」としており、もしかしたら、「ニビル」も見つけ難いだけなのかもしれません。

こういった奇抜な説は大好きなので、そのまま信じてしまいたいのですが、あえて一石を投じたいと思います。

 ① ゼカリア・シッチン氏が解読をミスっている

 ② 粘土版自体が偽物である

 ③ 解読した粘土版の内容に間違いがある

 ④ 解読した粘土版が現在の小説のようなフィクションである

このような可能性があるときに、真実を見つける事は難しいと思いますし、荒唐無稽として解釈せざるを得ないことも良く分かります。

最後に荒唐無稽とは何かも考えておきたいと思います。

荒唐無稽とは国語辞典を引くと「言動に根拠がなく、現実味のないこと」を指します。

つまり根拠が無い(もしくは根拠が乏しい)ということであれば、結果として現実味が無いという論理展開だと思います。

しかしながら、普通に太陽を見ていれば、地球では無く太陽が動いているように見える「天動説」は当然であり、コペルニクスの「地動説」も当時は荒唐無稽であったと結論付けたのも当然と感じます。(宗教上の理由があるとは言え、2008年末まで天動説が正しいとしたバチカンのスタンスも問題だと思いますが...)

証拠が無いから、こういった説が絶対に違うとも言い切れませんし、様々な情報をアンテナを高く張っていれば、バラバラだった情報がいつかは繋がり、そして新たな真実が分かって来るのかもしれません。

ご興味の有る方は、フィクションを前提としても大変おもしろいと思いますので、下記の参考文献を読んでみて下さい。もちろん無理強いするような内容ではありませんし、もし読むにしても疑いながら読んでみて頂くことをお勧めします。下手なファンタジー小説よりも面白く、(故)ゼカリア=シッチン氏の知的な論理、膨大な資料への考察も楽しめます。

- 日本超古代史とシュメール人 - 

 https://washimo-web.jp/Report/Mag-Sumer.htm  より

2003年、国連決議に反して大量破壊兵器を保有しているとして、アメリカ主導の下に 始まったイラク戦争から3年を経た現在、イラクで初めての民主選挙による政権が発 足したものの、治安悪化が続く中で依然として米軍の駐留が続いています。

そのイラク内を北西から南東に流れてペルシャ湾に注ぎ出る2つの川、チグリス川と ユーフラテス川にはさまれた地方は、ギリシア語で『メソポタミア』(川の間の地方) と呼ばれ、人類最初の文明が発祥したところです。

メソポタミア地方の元来の住人はセム系のアッカド人で、北部メソポタミアに遊牧文 化を築いていましたが、偉大なメソポタミア文明を担ったのは彼らではなく、南メソポタミアに突如(とつじょ)として現れたシュメール人という謎の種族でした。

紀元前2500年~2350年には、ウル第一王朝を築き、文字(楔形文字)・文学・法制・ 教育・医学・天文学・建築技術・造船技術・集約農業・商工業・貿易など、ありとあ らゆる分野の文明を所有していたといわれます。

穀物栽培が発達していて、その頃に は、シュメール人はすでに多くの種類のビールを作って飲んでいたそうです。

しかし、アムル人の侵入によって、ウル第三王朝(紀元前2060~1950年)を最後に、 シュメール人は歴史の舞台から忽然(こつぜん)と姿を消していったのです。

メソポ タミアから姿を消したシュメール人は、一体どこにいったのでしょうか?

東南アジア、東アジア、ポルネシアン、アメリカンインディアンへ? そして、日本 にもやってきたというのです。

シュメール人は日本人の祖先であるという説が戦前か らあったそうです 例えば、岩田明著『十六菊花紋の謎~日本民族の源流を探る』(潮文社)によると、 シュメール人と日本人には、次のような類似点があるそうです。

(1)目が大きく鼻も大きく、身長は高からず、つぶらな瞳で、髪の色は黒いという シュメール人の人種的特徴は日本人に似ている。

(2)日本語とシュメール語は、統語論的に似ているだけでなく、意味論的にも共通 するところがある。

(3)日本の皇室の紋章・十六菊花紋の原型は菊の花弁ではなく、船乗りが使ってい た羅針儀または日時計を平面に図案化したものではないかと考えられる。

(4)日本列島で発見されたペトログラフ(岩刻文字)のほとんどがシュメール文字 として解読できる。

また、松重楊江著『日本史のタブーに挑んだ男』(たま出版)は、鹿島昇(1926年~ 2001年)の史観を次のように紹介しています。

『シュメール人が日本にやってきて打ち建てたのが、東表国(とうびょうこく)で、 それこそ神武以前の先王朝であり、東表国の列島支配は、1,000 年以上も続いたとい うのである。』

『3世紀初頭、中国東北(満州)から朝鮮半島を経て南下した扶余 (ふよ)族のタケミカヅチ(神武)率いる北倭人(わじん)が東表国の南倭人と戦っ た末に、博多近辺に伊都国(いとこく)を建てた。』

熊本県阿蘇郡南小国町といえば、全国的に知られた『黒川温泉』のある町です。

この 9月、連れ合いと一泊二日の温泉旅行に出かけようということになり、サイトで宿探 しをしていて、南小国町でシュメール文字のペトログラフらしきものが見れるということを知っ たのです。

そこで、黒川温泉の隣り地区にある七滝温泉に宿をとり、『押戸石(おしどいし)の丘』に登ってみました。

離合もままならない狭い道を心細い思いをしながらやっとのことでたどり着いた阿蘇 北外輪山の小高い草原の丘に登ると、 360°の広大なパノラマが広がります。

丘の頂 上には、大小数百個の石が人為的とも思われる配列で置かれていて、ピラミッド型を した高さ 5.3 m、周囲 15.3mの巨岩には、約 4,000年前のシュメール文字のペトロ グラフらしきものが刻まれていました 。

メソポタミアの地に人類最初の文明を築いたシュメール人が日本人の祖先であるかも 知れない、何ともロマンに満ちた話ではないでしょうか。